このような記事が出ること自体

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NYCに住んで7年目。

USAに移ってかれこれ13年目。

このような記事が出ること自体の意味を深く考える。

ここでは、多くは語れない。

書けないし、書くべきではない、と感じる。

でも、記事にならざるを得ない意味は皆が察するだろう。

近い将来、記事になることすら無くなって欲しいが、

そうはならないのこと自体が現状なのだと思う。

 

人種のるつぼ、と言われるNYC。

どれだけ、この街で人の温かみを感じたことか。

そして、どれだけクレージーな人たち

どれだけ大変な思いをしている人たちがいることを知らしめられたことか。

見知らぬ人と地下鉄やバス内などでダベり、

なんかトラブルがあった時に

周りの人たちとアイコンタクトして、ウインクすることなど

CAでは全くなかった。

 

自分にとって、NYCでの経験は大阪・吹田での経験にとても似ている。

学部4回生の時に自転車トレーニングのため、

吹田に引っ越して

ほぼ毎日171で京都への通学をロード練習に当てた。。。

吹田の格安アパートの共同風呂の一番風呂では

日雇い労働のおじさんたちといつも一緒だったし、

隣の部屋のお姉さんは、

いつも昼間は部屋にいるようで

夕方から仕事に出かけて朝方帰ってきていた。。

近所の定食屋さんでは

毎日ご飯大盛りかつ味噌汁もお代わり自由で

卒業の時には素敵なネクタイもプレゼントしてもらって

今でも大事な時には使わせてもらっている。

 

『いのちの姿』(宮本輝)

を読んで、

なんか腑に落ちた気がした。

 

どうしてNYCがNYCたり得るのか、

どうしてNYCが多くの人を惹きつけるのか

CA-Stanfordから移る時には

全く思ってもいなかった様々な経験から

その答えが解りつつあり、

こんなに魅力的かつ・しんどい街はないんだと、痛感する。

 

そして、NYCをとっても気に入っている自分が

知らぬ間によく吹田での生活・経験を

ことある度、よく思い起こす理由が解ってきた気がする。