空より高く
『空より高く』(重松清)
電車のなかで
ふふふと笑い
涙がでかけ、
うんうん、あるあると納得する。
重松作品ではベスト!と言える好きになるものだった。
フジモトさん・ピエロさんに、ジン先生、
そして、ドカ、ヤノジやムクちゃん、ピース軒。
自分にもこれまでそんな存在があったな、と思い返せる。
重松作品の大きな特徴は、
登場人物が作品後もずっと自分の中で息をしていて
たまにちょろちょろと顔を出すところだと思う。
「重松清さん、あなた天才ですよ!」と本人に言えれば、
『いやいやそんなことないよ』と言いながら
(そうかな、やっぱりって)照れているのが思い浮かばれる。
こういった作品たちは、
当の高校生や小・中学生、大学生たちにはピンと来ないのだろうし、
自分自身も30代最後この1、2年で重松作品の素晴らしさ・面白さに気がづいた。
今回は、本棚を見てみると、重松作品の15冊目のようだ。
全部彼の作品を読めるのだろうか?