『知の体力』

『知の体力』(永田和宏)

 

永田先生の言霊。

読みやすくも非常に強いメッセージが多く

共感しつつも、身が引き締まる名著。

研究者には必読。

 

自分の研究をおもしろいと思えなければ、研究者としてはやっていけないが、自分の研究だけしかおもしろがらなければ、これまた研究者としてやっていくことはむずかしいと私は思っている。研究者としての適性に欠けると思うのである。

 

「わかっていないことを教えたい」

 

私は常々、実験なんて3ヶ月先輩について習えば、一通りはできるようになるものだ。必要な知識を得てから研究生活に入ろうと思っていたら、いつまで経っても研究は始められない。必要な知識というものは、現場で必要になったときに、調べて仕入れるのがもっとも身につくもので、ただ漫然と机に向かって講義を聞いているだけでは、実践の場におけるほんとうに必要な知識は自分のものにならないと言い続けてきた。

 

 

この1ヶ月は、

『決めて断つ』(黒田博樹)

『決断力』(羽生善治)

『不運のすすめ』(米長邦雄)

『危険な二人』(松浦勝人・見城徹)

『エキストラ・イニング』(松井秀喜)

の再読。

 

これからの予定は、

『蜂蜜と遠雷』(恩田陸)

『なきむし姫』(重松清)

『いのちの姿 完全版』(宮本輝)

『対岸の彼女』(角田光代)

『伊豆の踊り子』(川端康成)

と結構なラインアップだ。

 

先日、去年のNumberを読んでいた成に、

『江夏豊って、どんな投手だったの?』と質問されたので

如何に江夏がすごい投手だったのか力説してみたのだが、、、

YouTubeで実際の江夏の投球映像を一緒に観る前に

『左腕の誇り 江夏豊自伝』・『江夏の21球』を再読しないといけないな。

 

沢村、稲尾、金田、江夏、工藤、桑田、黒田、菅野を、

成にはわかってもらいたい。

カー・ショーやマー君、ランディー・ジョンソン、マリアーノ・リベラ、、、

MLBでも挙げたらキリがないな。。。 

それしかないわけないでしょう

『それしかないわけないでしょう』(ヨシタケシンスケ)

 

一時帰国の時に、迷わず購入する

ヨシタケシンスケ・コんがらがっち・重松清の作品

 

ヨシタケシンスケ・コんがらがっちは、

子供たちにこういうユーモア・笑い・ツボを喜んでもらえらればと思う。

 

絵本を読み聞かせる大人の方が、

「はっ」と気づくことが多いのではないか?

子供のために読んでいると言いつつ、

自分が何かふと思い返すことが多い。

 

『それしかないわけないでしょう』は

ヨシタケシンスケ作品でも上位に食い込む。

作者の想いが強く伝わる。

3年目

 

『心の野球ー超効率的努力のススメー』(桑田真澄)

 

読むのは2回目で、

成の最近のLittle Leagueでの活躍や彼の今後を想いながら読む。

今の成と同じ時期、自分が野球を始めた4年生の時、

圧倒的な存在感だったのが、桑田選手であった。

当時、斎藤雅樹も完投・完封が続き、とんでもなかった。

初めて東京ドームに父に連れてってもらった時に

サインボールをねだった時に父が

「斎藤がいいんじゃないか?」と念を押しても

『いや、桑田がいい』とねだったのを今でもよく覚えている。

その後、3年間巨人ファンクラブに入り、

すべての試合をテレビもしくはラジオで把握し、

毎朝、読売新聞の野球欄に食いっていた。

(打率・防御率は自分の計算能力向上にとても役に立った)

 

外野席から、敬遠ボールをクロマティが打ったのを観たことや

友達のお父さんのおかげで一塁ベンチのすぐ裏で

原の現役最後のホームラン(確か3ラン)を観れたこと、

そのゲームで木田のフォークがエゲツなかったのは

今でも鮮明に覚えている。

イースタンゲームも夏休みに何回も見に行った。

大森、井上の活躍は嬉しかった。

自分が見に行ったジャイアンツ戦は全く負け知らずだったので

当時は自分の応援が効いていると正直思い込んでいた。。。

 

桑田選手の怪我からの復帰シーンや

パイレーツでの投球は今でも忘れられない。

彼の頑固さ、こだわり、信念がとても伝わる名著で、

英訳して、成やチームメート、コーチに読んでもらいたいと思う。

 

 

『空飛ぶタイヤ』(池井戸潤)

 

池井戸作品はこれまでドラマばかりだったが、

初めて彼のオリジナル小説を読んだ。

身が引き締まり、色々と考えさせれハラハラしながら地下鉄で読んだ作品。

どの業種にも考えさせらる大事なテーマで、

だいぶ後からでも映画化しようと動きがあるはずだと納得できる小説だった。

 

 

中西香爾先生

本日28日、中西先生が亡くなられました。

 

コロンビア大に移ってから

中西先生に何度も自分が励まされ救われたことか。

 

ありがとうございました。

ご冥福をお祈りいたします。

(天国で奥様とまた仲良くお過ごしください!)

日本庭園の再考・再評価

 

こんな素敵な記事はなかなかないだろうな。。。

 

otekomachi.yomiuri.co.jp

 

将来、自分の家をアメリカで持てるなら、

やっぱり、日本庭園のスタイルも考えてしまう。

東海岸なら日本に似た四季もあるので可能だけど、

テキサスやカリフォルニアだと、全くもって維持が難しいと思う。

 

今、通勤で読んでいるのは、

 

『螢川』(宮本輝)

 

一緒に入っている『泥の河』は、

重厚な描写で、頭にこびり付いてはがれない。。。

Bohemian Rhapsody

 

『Bohemian Rhapsody』

 

2月下旬、風邪を引きながらフラフラで米国に戻る機内で観た感動作。

 

宣伝・前評判が良い一方で、

story makingでは賛否は別れていたので

日本へ行くときには体調があまりにも悪くて観る元気もなかったのだが、

NYへの帰りの便では、食事の時間くらいはと思い観てみて、

涙ちょちょぎれる。

 

Rami Malekの熱演、Live Aidのライブシーンは何度も繰り返し見入ってしまうし、

家に帰ってYouTubeでLive Aid performanceのオリジナルを観ては、また感動、涙。

このパターンは、今の新しい楽しみ方だと思う。

 

『ボヘミアン・ラプソディ』に鳥肌 映画の力で生まれた一体感 | 朝日新聞デジタル&M(アンド・エム)

 

その後のRamiの主演賞は誰も文句ないだろう。

 

大好きなQueenの歌たちがまた再注目されるとても良い機会だったし、

「いつの時代でも良い歌は残る・子供たちに響く!」という良い証明になったと思う。

制作チームの意気込みが聴衆たちにとてもよく伝わった良い映画だった。

 

YouTubeのOriginal Live Aidを成と凛奈と観ていたら

"We Will Rock You"

"We Are the Champions"

を二人が歌えること自体、So Amazing! なことだと痛感する。

 

また、今ではHIVで寛解例があることもとても感慨深い。

 

世界で2例目、HIV感染者から長期間ウイルス未検出:朝日新聞デジタル

 

世の中、変わらないようで何か行き詰まることも多く、

何が本当に進歩しているのか?と憤りを感じることもあるが

研究者たちの一歩一歩がこの世の中に貢献できているという

手応えも感じることのできる映画だった。

今ならFreddieを救えるかもしれない。

 

子供たちがもう少し大きくなって映画館で一緒に観て、

家に帰る時に一緒に歌えたら最高だろうな、と心に残る作品だった。

 

成田空港でパッと手にした本たち

 今、読んでいるのは、

『日曜日の夕刊』(重松清)

『図解 見れば見るほど面白い「くらべる」雑学』(小谷太郎)

『この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう』(池上彰)

 

読み終わったのは、

『心のブレーキを外す。』(為末大)

 

冬休みに日本に帰っている間、

賢が本屋でチョロチョロしていてたまに悪さもするので

全くもってじっくり本を選ぶこともできず

帰りの成田空港であまり考えず、最後の最後と思い

小さい売店で止めたストローラーの目の前にあった本棚の数冊を選ぶ。

 

本来なら、

『心のブレーキを外す。』(為末大)のような

自己啓発本にはもう興味がないところなのだが、、、

陸上選手として言動が好きだった彼のの著書を一回くらいは、

と思いあまり深く考えずに手にして会計を済ます。

実際のところ、とても読みやすく、

多くの人にメッセージが届く構成になっていて、

何故、今、講演やメディアなどで発言力があるのか納得する。

アスリートからこのような転身をうまく成し遂げているのは、

自身の選手としての成功・失敗経験をしっかり消化できているからなのではないか。

読みやすさは群を抜いているため、

今後薦め易い本と覚えておこう。